ひだまりのお話

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help リーダーに追加 RSS 座話§到着まで12時間の飛行機に乗って…6

<<   作成日時 : 2005/10/14 12:43   >>

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あと2時間ほどで到着という時間に軽食が配られる。

ラザニアを選んだ。上映中にもらったおにぎりのおかげで、
空腹感はない。トマトジュースとコーヒーをもらい、到着に
備える。

バルト海からリューベック付近でドイツに“上陸”し、いよ
いよフランクフルトへの南下が始まった。時計を見ると午後
2時で昼真っ盛りである。高度が徐々に下がって下界の風景
がはっきり見えるようになった。ぽつりぽつりと小さな集落
が点在して、その間は伸びやかに区切られた三圃式農業の畑
が広がっている。これを見るとドイツに着いたという実感が
湧くのだ。

我がジャンボはフランクフルトに向けて着陸態勢を整え、ど
んどん高度を下げていく。東から着陸する時は、窓の左下を
アウトバーンのA3が並行に走っていて、いかにも地上の速
そうな車と競争をしているような気分にさせられる。

などと思っているうちにガツンと着陸。早く外に出たい大多
数の乗客はフィンガーに取り付くのが待ちきれずに立ち上が
っている。そしてようやくぞろぞろと出口に向かい、お世話
になったCAに“だんけ! ちゅす!”と挨拶して、パスポ
ートコントロールに向かう。EUカウンターは人が少なくて
すいすい入国しているが、こなたノンEUはカウンターあた
り数十人が並んで牛歩である。いやだと言ってもこの儀式は
通過せねばならぬのが本当に煩わしい。

やっと自分の番が来て、とりあえず“はろ!”と微笑むが、
係官はシニカルな笑いでパスポートを眺め、おもむろにスタ
ンプを押して返す。やっと入国できた。

まだ、この日のうちに色々することがある。これから長いト
ンネルを歩いて国内線ターミナルに向かう。系列のローカル
エアーに乗って、降りた先でレンタカーをピックアップする
作業が待っていて、これがかなり辛い。運転する時間は1時
間足らずだが、疲労が貯まっているのが明白である。最終目
的地着が17時半、日本時間では翌日の0時をまわることにな
る。

散々座り続けていたのに、待合室の椅子に思わず腰掛けてし
まう。日本を出発して12時間経った周りの風景はドイツのそ
れである。

大きいガラス窓から見下ろすと、空港職員用のスマートがち
ょこまかと走り回っている。

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