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ひょんなことでチケットが手に入ったので、月曜日のサントリーホー ルの公演に行ってきた。2007年のサントリーホールは、今年初めてで 最後。 プログラムはマーラーの交響曲第2番『復活』一曲である。 この曲を実演で聴くのは1996年のアバド&ベルリンフィルと1999年の ラトル&ウィーンフィル以来である。それ以前にも一度在京のオケで 聴いているのだが、予習不足が祟ってまるで記憶がない。 アバド&ベルリンフィルの時はスウェーデン放送合唱団が歌ったのだ が、合唱がいつ歌いだしたのかというくらいの極限的なピアニシモで それに加えて深々としたバスの響きに下支えされて、ああもっと聴い ていたいと思わせるものだった。 ベルリンのフィルハーモニーで聴いたラトルとウィーンフィルによる 『復活』は目くるめくようなマーラーの音楽が眼前に展開して、息も つかせぬスリリングな音楽になっていた。 そしてファビオ・ルイジ率いるシュターツカペレ・ドレスデンが演奏 する『復活』である。オペラ公演が連続している合間にオケコンとい うのは、本拠地でもオペラ公演をしながら定期演奏会をこなしている ので珍しいことではない。 座席位置が低音楽器群に近くてバランス面で不安を覚えていたが、音 楽が始まってしまえば、さほど気になることもなく、聴くたびに惚れ 惚れするシュターツカペレの音色を堪能することになった。 たぶん世界中で一番好きだと言えるSKDの弦楽器群の音色の引き出 しの多さには感心した。マーラーの楽譜の指示もあるだろうが、中に はこのオケの専売特許ではと思わせるような演奏もあった。伝統に培 われた隠し味とでも言えるものか。第一ヴァイオリンの後方で、日本 人メンバー第一号の島原早恵が演奏していたのはうれしい限り。 ファビオ・ルイジの指揮は、強弱をはっきりとつけ過ぎとも感じられ オケからいくぶんか荒っぽい音も引き出していたが、それはそれで一 回勝負のおもしろさだと捉えることができる。 マーラーを実演で聴く機会が少なく、マーラー演奏の良し悪しが何か 未だにわかっているわけではない。この日の演奏は、通り一遍のもの ではなく、思わぬ感情の発露のようなものが見え隠れしていたように 思った。 追記:マーラーのスコア指示では、第一楽章の後に5分以上の休みを置くとあるが、この日は30秒ほどで二楽章が始まった。 《クラシックのトピックス一覧》 |
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