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“薄”という字が題名に入っているから“客の入りが薄い”などと言 われているようである。 5年ぐらい前の、頭に“ど”がつく初心者の頃に観に行っている。陰 腹を切った二人の父親が、悲しむ周囲に向かって「笑え、笑え」と言 う場面が印象的だった。何というか、少し饐えた香りのする芝居だと 思った。 『新薄雪物語』という題名を知ったのは、市川猿之助がミュンヘンオ ペラで『影のない女』を演出した、その時のドキュメンタリーの中で 「このオペラは歌舞伎で言えば『新薄雪物語』のようなもので、役者 が揃わないと上演するのが大変なんですね」と語っていた。 それで『新薄雪物語』を知ったわけだが、それから実際の舞台を観る までには10年以上の年月がかかっている。 西洋のオペラに親しんでから日本の歌舞伎へという道をたどった身な らではの導入である。というわけで6月は、コクーンの『夏祭』と、 歌舞伎座の『新薄雪』を観に行くことになっている。 《オペラのトピックス一覧》 |
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