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巡り合わせというもので、人を採用する面接のメンバーにさせられて しまった。自信を持って言ってしまうが、人を見る眼などがあるとは 到底思えない。 それでも役回りであるので渋々その場に赴いたが、直前まで仏頂面が 崩れることはなかった。午前と午後で何人かの面接をしたわけだが、 何十人という中から複数の人間を選り分けてということなどはできそ にもなかった。 落とすことになってしまう受験者のことを考えてしまうのである。 時間がきて面接が始まった。もちろんいつまでも仏頂面などしている わけではなく、ここまできた以上は自分なりの選択をするしかないと 思い定めた。 ……すると、ようやく覚悟が決まったのか淡々と面接をこなす意識が 生じてきた。それにまあ自分ひとりが最終決定を下すわけでもなく、 “ワン・オヴ・ゼム”として自分なりの意見を言えばいいのだという ことで気持ちを楽にしたのだ。 一通り面接が終わるとすり合わせである。考えることは、他の人間も 似たようなもので“こういう篩作業は嫌だ”に尽きてしまう。人を選 別するのがいかに大変な作業かと改めて認識しつつ、自分もそういう “篩”にかけられたことを遠い眼で思い出したのである。 【ひだまりのお話の原点】 |
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