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zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜田舎の香水〜

<<   作成日時 : 2012/09/13 00:02   >>

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[承前]

“田舎の香水”が香らなくなったのはいつの頃だっただろうか。たぶ
ん、郊外の道路があらかた舗装道路化されて、というのと似たような
時期だったような気がする。それほどに田舎の香水と田舎のガタガタ
道は重なり合っていたのだ。

今のように自動車にエアコンなど装備されていない時代、しかもバス
に乗って田舎へと出かけるのは何だかなあということだった。当時は
エアコンの存在すら知らないから、車内の暑さは織り込み済みであっ
たにしても、開け放った車窓からモワっ!と襲い掛かってくる芳しい
臭気には閉口した。

冬だったら屁とも臭わないのに、夏の臭気はすごかった。電車に乗っ
て畑の多いところを走るとしばらくは窓を閉めたくなるというのは、
正直な話で、10秒くらいだったら息を詰めてやり過ごすということも
あったのだ。

近くの村で親の知り合いが農業を営んでいて、時折遊びに行くことが
あった。そうするとあちらこちらに肥溜めがあり、片屋根みたいな覆
いがあるのはいいほうで、そんな覆いもなく野ざらしの肥溜めのほう
が普通の存在だったのである。

そんな肥溜めも、化学肥料の普及と周囲からの無言のプレッシャーの
中にあって、東京オリンピックの頃を境にして徐々に消滅していった
のだ。
                            [続く]

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田舎の香水!子供の頃はそんな風に言ってましたね。私は横浜で少年期を過ごしましたが裏山辺りに田んぼや畑がありミニ田舎のような環境でチャンバラごっこで明け暮れていました。畑の肥溜めに落ちた奴もいましたね…。
Slow Caf&#233;
2012/09/14 12:25

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