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zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜汲み取り便所〜

<<   作成日時 : 2016/01/12 00:00   >>

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[承前]

細々と連載を続けている“昭和三十年代”である。最後のエントリー
は10月下旬だったから2か月半ぶりになる。そろそろネタ切れかなと
思ったりもするが、そんなはずはないので連載は続くのだ。

で、トイレの話をしてみたい。当時、トイレなどと呼ぶ人など皆無に
近かっただろう。およそほとんどの人間が“便所”と呼んでいたし、
明治生まれの祖母など“はばかり”と呼んでいたという時代である。

昭和三十年代に郷愁を感じる若い人に、当時の建物のすべてが便所の
下に汚物を溜め込んでいたのだと教えたら、どういう反応をするもの
だろうかと思う。

言うまでもなく、家庭であれ商店、事業所の類までが、定期的に回っ
てくる汚物処理に頼っていたのである。

昭和三十年代半ば頃には、バキュームカーが各戸を回るようになりは
したが、生家は繁華街の真っ只中にあったにもかかわらず、家の近く
まで車が近づけなかったので、昔ながらの汲み取り屋さんが来ては、
汚物を持って行った。そうした汚物は近隣の農家の肥溜めに入って、
肥料として使われたのである。

ところで、届かないと思われていたバキュームカーのホースが我が家
まで数十mほどを届くようになったのは昭和四十年代に入った頃だっ
たと思われるが、それから数年後には下水道の普及によって我が家も
水洗化となり、便所→トイレへと変貌したのだった。

『三丁目の夕日』に憧れる若い世代に向かって「その頃は、町の中の
一軒一軒が屎尿を溜め込んで、放置していたんだぜ!」と言ったら、
彼らはどんな反応をするのだろうか。
                            [続く]

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