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zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜富山の薬売り〜

<<   作成日時 : 2016/02/05 00:01   >>

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[承前]

富山の薬売りの人は、どれくらいの間合いでやって来ていたのか……
半年に一度くらいのことだっただろうか。行李が重なって入っている
重い革製の荷物を玄関先に置いて、祖母や母が相手をしていたという
記憶である。

そうして、棚の上に置いてある常備薬の入った小引き出しを渡すと、
開封して使った薬を行商人がチェックし、期限切れ近いのと合わせて
新しい薬と交換し、使った薬代を請求し精算していくのだが、これは
とても合理的なシステムであると、今さらながら思うのだ。

さらに、対面販売するということで製造者と消費者の間に信頼関係を
築かなくてはならず、そうすることで品質についても気を遣っている
に違いないという信用に繋がっていると言えるだろう。

子供にしてみれば、色々な薬がきれいに詰め込まれた行李を覗くのは
好奇心を刺激されることでもあったし、お土産として紙風船や独楽を
もらうのもまた楽しみなことだった。

そういえば、もう20年以上前だったと思うが、まさに富山の薬売りの
人間が団地住まい我が家にやって来て、小引き出しを置かせてくれと
営業してきたのだ。あまり邪険にもできず1年ちょっと置くことにな
ったのだが、たまたま健康だったというか、まったく使わないままだ
ったので、2回目くらいの訪問の時にお返ししたことがあったが、申
し訳ないことをしたと思っている。

というわけで、行李をかついでという姿ではないけれど、富山の薬売
りは今でも配置薬というシステムで生き残っているのだ。
                            [続く]

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