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zoom RSS 望話§劇場の見切れ席の件

<<   作成日時 : 2016/06/09 00:00   >>

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“見切れ”とは、劇場において本来は客席から見えてはいけないあれ
やこれやが見えてしまうことを意味するのだが、最近は客席から舞台
全体が見渡せないところを見切れ席と呼ぶようになってしまった。

それで、このたび長野芸術館の開館にあたって、左右の座席の見切れ
がひどいので、座席部分を底上げして改善を図ったというのだ。

劇場やコンサートホールで、舞台全体がどの席からも満遍なく見渡せ
るということは現実的にも至難の業である。ついでに言えば、コンサ
ートホールとオペラハウスでも状況は異なっている。

コンサートホールの場合、ウィーン楽友協会のようなシューボックス
タイプと、サントリーホールやベルリンのフィルハーモニーのような
ワインヤードタイプに分かれる。

シューボックスの場合、平土間の傾斜が少なければ前の人が邪魔にな
ってステージは見にくいし、左右の席に座ると、それぞれ手前が見切
れてしまう。ワインヤードの場合はおよそそんなことはないのだ。

歌劇場の場合、伝統的な馬蹄形タイプは当然ながら左右の席に座ると
舞台が見切れてしまう。経験からして、ちょっとだけでも左右に振れ
たら、それだけで舞台が見切れるようになってしまう。初台の新国立
劇場は馬蹄形でないにもかかわらず、上階左右席が見事に見切れるよ
うになっていて、完全にお手上げである。

こうなると、それを承知で座るということになるのだが、欧米の劇場
の場合、見切れる席は安く売られていることが常態なのだ。ウィーン
国立歌劇場の最上階左右は、乗り出すとオーケストラピットが見下ろ
せるが、舞台は半分も見えただろうか……その代わり、手すり下には
音楽を勉強している学生が楽譜を見るための豆電球が設備されていた
りするのだ。

40年以上というもの劇場通いをしていると、それでは自分自身がどこ
に座りたいという好みのようなものが身についていて、しかも最近は
ネットで座席を選択できるようになっているので、喜んで好みの席を
取っている。

それは基本的に上階の、できれば片方が通路になっているような場所
で、その席が見切れるようになっていても、それはかまわないのだ。

歌舞伎座については、花道を見れるというのが条件なのだが、そんな
席はチケット代がはね上がる。定年後の今は3階席正面のチケットを
取るようにしているが、新開場して座席角度が改善されたおかげで、
何とか七三を見下ろすことができて、設計者である隈研吾(同い年)に
おおいに感謝しているのである。

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