ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 懐話§昭和三十年代〜天井の電気配線〜

<<   作成日時 : 2016/10/11 00:00   >>

トラックバック 0 / コメント 0

[承前]

既にして影も形もない実家は昭和一けたの頃に建てられた、思い切り
ボロ家だった。その頃の普通の家がどれでもそうだったのかどうかは
わからないが、天井に電気配線が通っていた。

細長い瀬戸物でできた碍子が枕木のようにいくつも配置されて、布で
巻かれたコード2本が線路のように平行に張られていたのだ。要する
に、後になって“外付け”配線されたわけで、昭和初期の電気事情を
うかがい知れる様子だったのである。

そんな天井を子供心におもしろく思っていたようで、何かが動くとか
光るとか、何もなかったのだが、畳に寝転がって飽きずに眺めていた
記憶だった。

実家の屋根はトタン葺きだったからか、ところどころ隙間があって、
陽の光が細く差し込んで、それが天井の板にまで映るのだ。どれだけ
安普請なのかと子供心に思っていたわけだが、そんな過去のコンプレ
ックスとかトラウマのようなものが、小さくてもちゃんとした家への
渇望となって現れたような気がする。

一戸建てには手が届かなかったけれど、堅牢で環境的には申し分ない
小ぶりなマンションを手に入れて快適に暮らせる我が身は、しみじみ
幸せと感じるのだ。
                            [続く]

《昭和のトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ビッグイシュー基金      
懐話§昭和三十年代〜天井の電気配線〜 ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる