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zoom RSS 欧話§老後旅事始〜オランダ人[下]〜

<<   作成日時 : 2016/10/03 00:01   >>

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[承前]

糸紡ぎの少女たちは、扇風機工場の女工という設定である。エリック
はその工場長とでもいったところだろうか。ゼンタはゼンタで、社長
の娘という立場をいいことに、仕事場の隅で木っ端に未だ見ぬオラン
ダ人の像をせっせと彫り込んでいる。

↓扇風機工場の様子


そして無事に帰還したノルウェー船の船乗りは、扇風機工場の営業マ
ン。3幕冒頭でオランダ船に呼びかける合唱は、どう見ても扇風機工
場の“社歌”としか聴こえない……つまりは“株式会社舵取り”か。

そんな株式会社舵取りが救われるのは、オランダ人によるM&Aでは
なく、救済される瞬間のゼンタとオランダ人の人形で、めでたしめで
たしという結末だった。

おもしろいといえばおもしろい、何だかなあといえば何だかなの舞台
に、少し呆気にとられたというところだろうか。演出は1981年生まれ
のヤン=フィリップ・グローガー。

アクセル・コバーの指揮は序曲から元気よくオケを鳴らして、ロマン
チック・オペラらしいものである。主役二人、トマス・メイヤーのオ
ランダ人とリカルダ・メルベトのゼンタは性格付けが弱いと感じた。

いかにもな演技だったのは、ペータ・ローゼのダーラントとベンジャ
ミン・ブルンズの舵取り。東京・春・音楽祭でジークフリートを歌った
アンドレアス・シャーガーのエリックは“無駄に立派”←褒め言葉!
なはまり役であったと言うことに何の躊躇もない。

最後に、8年前は不満を覚えた合唱が回復していたように感じたが、
今回は、単純に舞台に乗っている合唱メンバーの人数が多かったとい
うことかどうか、そのあたりはよくわからないのである。

終演は20時20分と、バイロイトの日没時刻で、まだ明るい世間の中を
ホテルへと戻り、衣装替えをして“反省会”に赴くのであった。
                            [続く]

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