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zoom RSS 御話§四月大歌舞伎夜の部〜吉右衛門〜

<<   作成日時 : 2017/04/11 00:00   >>

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四月大歌舞伎夜の部を観てきた……16時30分開演、20時30分終演と、
ちょうど4時間の見ごたえある舞台。

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おめあてはもちろん、吉右衛門が浮世又平を務める『傾城反魂香』の
一幕。これが、脇を固める役者との見事なアンサンブルを堪能した。

まずは吉右衛門の又平。花道の出から、すっと力が抜けてどこにも無
理のない舞台は、サラサラとした中に又平の不器用さとか哀嘆のよう
なものが自然と滲み出てくるある。卑小さを表出させるためには、こ
れほどの柄の大きさが必要なのだと思い知らされたのだ。

そして菊之助初役の又平女房おとくがいい。若女形からふっくらした
年増へと変貌しつつある中で、又平を支える世話女房を過不足なく務
めてみせた。そして歌六の土佐将監、東蔵の北の方、錦之助の修理之
助、そして又五郎の雅楽之助と、出演した役者全員によって作り上げ
られた『傾城反魂香』と言えるだろう。

30分の休憩後には藤十郎が主役の帯屋長右衛門を務めた『桂川連理柵
(かつらがわれんりのしがらみ)』が出た。上方物はちょいと苦手なと
ころがあっが、今回も残念な舞台を観ることになった。85歳の藤十郎
がどうにも困ったのだ。まず台詞の声が小さく、何を言ってるのかさ
っぱり聴き取れず。舞台上の動きも機敏さとはほど遠く、主役が芝居
を殺していると思ってしまった。

そんな藤十郎を息子の扇雀(女房お絹)、孫壱太郎(丁稚長吉、お半)が
サポートするが、主役がブラックホールとなってすべてがネガティブ
と感じられ、おまけにストーリーも釈然とせずハズレの一幕。

歌舞伎座から駅までの帰り道、後ろを歩いていた女性二人組が「藤十
郎……ちょっとねえ」と話していたが、自分たちだけではなかったと
ほっとしつつも、人間国宝にして文化勲章受章役者には誰も鈴を付け
られないのだろうなと思ったのである。

20分の休憩の後、三本目は2つ目のおめあて、猿之助の『奴道成寺』
である。舞踊について語るべきボキャブラリーは少ないので、猿之助
の踊りのうまさをどう表現したらいいのかわからない。ただ、うまい
人の踊りは常に、手や足が自然に“あるべきところにある”というこ
とで、かつて三津五郎で観た時も同じことを考えたのだ。

三津五郎と勘三郎、二人の舞巧者亡き後は、猿之助と勘九郎の二人が
競い合って歌舞伎舞踊の可能性を広げていってほしいと願っている。

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