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zoom RSS 絡話§ドビュッシーQとエベーヌQ

<<   作成日時 : 2017/10/09 00:00   >>

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【ドビュッシー弦楽四重奏団】

武蔵野市民文化会館小ホールでドビュッシー弦楽四重奏団を聴いた。
彼らを聴くのは初めてである。プログラムは以下のとおり。

ショスタコーヴィチ:アダージョ
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 f-moll Op.95『セリオーソ』
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第7番 fis-moll Op.108

**********************休憩**********************

ラヴェル:弦楽四重奏曲

[アンコール]
ハイドン:『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』より第6曲
グレン・ミラー:ムーンライト・セレナーデ

ベートーヴェンで全員が座って演奏した以外、チェロを除いてヴァイ
オリンとヴィオラは立っての演奏。しかもアンコールも含めて暗譜!

フランスのクァルテットとは思えない、がっちり骨太な構造の音楽を
聴かせてくれた。同じフランスのグループでもエベーヌのように手練
手管で耳を愉しませるのとは行きかたが違うのだ。

それはメインプロのラヴェルでも変わることがなかった。もちろん彼
らは彼らの手練手管を使って様々な表現を試みているのだが、硬質な
表現が基本だと感じたのである。

アンコールはハイドンとグレン・ミラーで客席を楽しく沸かせてくれ
た。

【エベーヌ弦楽四重奏団】

さて、土曜日には6回目となるエベーヌ弦楽四重奏団の聴いてきた。
会場は代々木八幡駅に近い白寿ホールで、下のようなプログラム。

ハイドン:弦楽四重奏曲 第76番 d-moll Op.76-2 Hob.V-76『五度』
フォーレ:弦楽四重奏曲 ホ短調 Op.121

**********************休憩**********************

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第13番 B-Dur Op.130『大フーガ』付

新たに加入していたヴィオラのアドリアン・ボワソーが腱鞘炎で来日
できず、マリー・シレムに変更となり、メインプロがベートーヴェン
の『ハープ』から13番+大フーガに変わった。

それにしても……参った、参りました。前々日のドビュッシー弦楽四
重奏団とは、まったく違ったアプローチの音楽づくりに、耳の愉悦を
十分に堪能したのだ。

手慣らしとして演奏されたハイドンの五度からして楽器がよく鳴るの
で、最初からお腹一杯になりそうだったが、続いて演奏されたフォー
レの密度の濃いこと……時折顔を覗かせるのは20世紀の“現代音楽”
らしき萌芽のようなもの。それにフォーレらしい息の長い諦念が延々
と奏でられた。そして休憩後の13番+大フーガの凄まじかったこと!

大フーガを最後にした6楽章50分ほどの大曲を、持てる表現の引き出
しを総動員して、洒脱にも繊細にも、そして容赦なくガリガリと荒々
しく削り出してくれるのだ。

第一ヴァイオリンを受け持つピエール・コロンベ以下、融通無碍なア
ンサンブルは、4人が一本の大木に群がって、ノミやカンナで即興的
になにものかを彫り上げるようにも感じた。

エベーヌの2日前に聴いたドビュッシー弦楽四重奏団と、同じフラン
スのグループだが、当たり前のことながら、まったく違う音楽性が存
在していたわけだが、今の自分の感性に合うのは、様々な方向から音
楽に光をあてて、こんな見方もある、あんな見方もあると立体的に提
示してくれたエベーヌのようである。

ベートーヴェンの後に演奏するべきアンコールなどは存在するはずも
なく、楽器も持たずにカーテンコールにやって来た彼らに盛大な拍手
が送られて終演。

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