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zoom RSS 紀話§グザヴィエ・ロト&レ・シエクルの春祭

<<   作成日時 : 2018/06/14 00:00   >>

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一昨日は、オペラシティコンサートホールで行われた、フランソワ=
グザヴィエ・ロト指揮によるレ・シエクルの演奏会を聴いてきた。

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プログラムは以下の通り。

ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲 
ドビュッシー:バレエ音楽『遊戯』 
ラヴェル:ラ・ヴァルス

**********************休憩**********************

ストラヴィンスキー:バレエ音楽『春の祭典』

[アンコール]
ビゼー:『アルルの女』第1組曲よりアダージェット

とても楽しみにしていて、期待どおり……それ以上!のコンサートを
楽しめた。1曲目の牧神から、かぐわしい音色がホールの空間を満た
して“手ならしだろう”と高を括っていたのが、いいほうに裏切られ
たのである。

木管の微妙なトーンに弦楽器の柔らかい響きが寄り添って、こうある
音楽が眼の前に広がっていったのだ。弦楽器と管楽器を取り持つよう
なハープのグリッサンドもしかり。終わり近くに微かに聴こえてくる
サンバル・アンティク(アンティック・シンバル)が、触れたら崩れて
こぼれるデリケートな金属音を醸し出した瞬間の至福。曖昧模糊とし
て明快という矛盾がそこに何の疑問もなく存在しているのだ。

ロトとシエクルは1曲目の10分ほどでホール満員となった聴衆の心を
掴んでしまったのである。

2曲目『遊戯』は、牧神から20年後に作曲された精妙な……現代音楽
の境界線にあるようなと感じつつ、すーっと消えていってしまった。

3曲目はラヴェルの『ラ・ヴァルス』で、以前にサイモン・ラトルと
ベルリンフィルの演奏で聴いて、その恐るべき合奏能力に脱帽したの
だが、今回のラ・ヴァルスはまた、違う意味で恐るべき音楽が鳴って
いると、特にフィナーレへとなだれ込む様の奇怪だったこと。

前半だけでお腹一杯だったが、もちろん最大のお目当ては、もちろん
『春の祭典』で、冒頭のバソンの艶めかしい音にノックアウトされ、
後は音楽の流れに身を任せていくばかり。木管も金管も、ほぼ現代の
楽器のメカニズムに近くはなっているけれど、どこか音が出にくかっ
たりするのか、そうした歪みがそこここで面白い効果を上げていて、
こんな音も聴こえる、あんな音も聴こえるが、普段は聴こえるこの音
が犠牲になっている。ストラヴィンスキーは、彼の時代の楽器の極限
に挑んでいた……そんな春の祭典だった。

アンコールは打って変わって優しさに満ち溢れたビゼーのアダージェ
ット。聴衆はロトとシエクルへの拍手を惜しむことはなかったのだ。

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上は、当日配られたプログラムの中にあった春の祭典で使われた管打
楽器の紹介であるが、こういうデータはありがたい。

追記:第二ヴァイオリンのトップが左利きだった。ヴァイオリンのレ
フティを見るのは初めてだったので驚いたのである。もちろん、隣の
奏者と肘がぶつからないように座っていた。


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