音話§書くも恥ずかしブルックナー&マーラー

そこそこのコンサート・ゴーアーでそこそこCDも持っては
いるのだが、ブルックナーとマーラーには完全に乗り遅れて
しまった。世間がお二人のブームに沸いている頃には、オー
ケストラ・コンサートに行く比率が下がっていた。

おまけにCDの所有にしても、マーラーなどは3番と10番の
交響曲が抜け落ちてしまっているし、ブルックナーに至って
は持っているのが4番、7番、8番という体たらくである。
それも実演を聴くための準備として購入したものばかりで、
再び棚から取り出して聴く気が起きないのは困ったものであ
る。

などと書きつつ、実演ではけっこうな名演に接することが多
く、アバド、ベルリンフィルの『復活』などは精緻きわまり
ないスウェーデン放送合唱団の底知れないダイナミックレン
ジの名唱とともに忘れられないし、実は嫌いなチェリビダッ
も、やっぱり好きにはなれなかったテンポだがミュンヘン
フィルとの8番の壮絶な演奏には打ちのめされたことを思い
出す。

そうした中で、けっこう気に入ってよく聴くのが『大地の歌』
のシェーンベルク=リーン編曲による室内楽バージョンであ
る。通常は大音量に連敗の冒頭テナーなども、当然のことな
がらきっちりと聴こえて、色々と示唆に富んでいる。持って
いるのはフィリップ・ヘレヴェッヘの指揮で、テナーがハン
ス・ペーター・ブロホヴィッツ、アルトがビルギット・レン
メルト。特にリート歌いのブロホヴィッツの表現は、大音量
フルオーケストラでは生かされないものだろう。

★ひだまりのお話★

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