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zoom RSS 歌話§ルチア・ポップのリートとオペラの憧憬

<<   作成日時 : 2005/08/25 12:22   >>

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歌い盛りといえる年齢で天国に逝ってしまって12年も経った。
いくら神様もお気に入りだからって、早々と天国に招待する
こともないだろうに、ずいぶんなことをするもんだと思った。

ポップほど容姿と歌声が一致していた歌手はいない。

『フィガロの結婚』のスザンナ、『こうもり』のロザリンデ、
『ばらの騎士』のマルシャリン、『ニュルンベルクのマイス
タージンガー』のエファ、『アラベラ』のアラベラ。これだ
け実演に接することができただけでも幸せだったと思える。

特に88年にサヴァリッシュの指揮で観た『アラベラ』は神懸
り的に絶品だった。あれは今でもミュンヘン・オペラの最良
のものだったと思っている。マンドリカを歌ったヴァイクル
も歌手生活の頂点にあった時期だったはずだし、……彼なら
熊とも素手で戦えただろうとは冗談である。

あの時はトマス・アレンとアンナ・トモワ・シントウとのダ
ブルキャストで、その組のチケットしか買っていなかった。
で、実演は観たものの、いまひとつ納得できない思いが珍し
く残ったので、無理をしてヴァイクルとポップのチケットを
何とか探して出かけたのだった。結果はと問われれば、東京
で体験できたシュトラウス・オペラのベストのひとつに遭遇
できたと言えるだろう。『アラベラ』自体がパワーで押すで
もなく音楽的にも派手と言えるわけではないが、舞台から滲
み出してくるえもいわれぬ雰囲気は、間違いなくポップが醸
し出したものだと思う。

ポップは言うまでもなく、リート歌手としても優れていた。
愛聴しているのはサヴァリッシュのピアノ(これがうまい!)
伴奏によるシュトラウスの歌曲集がある。『献呈』に始まる
この曲集で際立ってすばらしいのは『万霊節』である。恋人
か伴侶を若くして失った人間が死者を偲ぶ歌だが、今となっ
てはポップの『白鳥の歌』だったのではないかと思う。この
曲を聴くと、少し感傷的な物思いにふけることになる。

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