音話§我がドヴォルザーク

久々にドヴォルザークの交響曲8番を聴いた。全曲を通じて
理屈なく楽しめる。新世界交響曲ほど俗っぽいわけではない
が親しみやすいので好きだ。

実演で聴いたのは1回だけ。1979年のカラヤン、ベルリンフ
ィルの来日公演。会場は悪名高い普門館だったが、この組み
合わせを聴くのは初めてだったので、会場については眼をつ
ぶるしかなかった。おまけに当日は、台風くずれだったかが
強い風を吹きまくったおかげで開演が遅れた記憶もある。

初めて聴いたベルリンフィルの音のパワーに驚かされた。日
本のオケがダイナミックレンジの3~8程度しか出せないと
すれば、ベルリンフィルは軽々と1~10を表現できた。さら
に腰を抜かしたのは3楽章で、普通の演奏だと速めのワルツ
のような楽章がスケルツォのような恐るべきテンポで演奏さ
れたのだった。あれだけ速くてもフォルムがまったくくずれ
ないことにも驚かされた。

この体験があって8番の交響曲が好きになったようなもので、
他の演奏を聴くと、カラヤンのような洗練された解釈はほと
んど見当たらず、大体が“ボヘミアらしい素朴さ”に重点を
置いた演奏だと思った。

ところで、小遣いをはたいて初めて買ったミニチュアスコア
が新世界交響曲で、当時としても珍しい青いビニールのカバ
ーで、全音から出版されていた。このスコアのおかげで曲を
追いかけられるようになったり、どんな楽器が鳴っているの
かとかが素人なりに少しづつ読めるようになった。

★ひだまりのお話★

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