謎話§バイロイト初日本人指揮者の挫折…4

8月28日(日)、今年が最後となる『ローエングリン』の上演
で2005年度のバイロイト音楽祭は終了した。9月から5月ま
で、バイロイトはいつものフランケン地方の田舎町に戻る。
祝祭劇場のオーケストラや合唱のメンバーは自分たちの巣に
戻って、オペラやコンサートの新しいシーズンが始まる。

2006年は、タンクレド・ドルストの演出、クリスティアン・
ティーレマンの指揮で『ニーベルングの指環』のプレミエが
ある。リングを5年連続上演した翌年はお休みで、その翌年
から新しいリング・プロダクションが行われるというローテ
ーションが定着している。2007年は孫娘のような娘カテリー
ナのバイロイト演出デビューとなる『ニュルンベルクのマイ
スタージンガー』が上演の予定。2007年から2、3年の間、
リングに後期の楽劇3つという最も重い年になる。ちなみに
バイロイトのスタッフの間では『オランダ人』『タンホイザ
ー』『ローエングリン』の3つは“オペレッタ”と呼ばれて
いるらしい。

先が長くなるが予言を一つ。来年からのリングの次、2012年
から、また新たなリング・プロダクションが始まる。その指
揮者が誰か、勝手な予想をしておく。

サー・サイモン・ラトル

当たるも八卦当たらぬも八卦。ラトルは去年だったか、啓蒙
を使って古楽器による『ラインの黄金』の演奏会形式の上
演を行っている。来年からはザルツブルク・イースター音楽
祭で年に一作づつリングを上演していく。実績も積んでくる
し、話題性も十分なので可能性としてはおもしろいだろう。

彼は、3年ほど前にオランダで『トリスタンとイゾルデ』も
指揮していたはずである。

そして、文章をまとめるにあたって、バイロイト音楽祭への
届くはずもないメッセージを一つ書き残しておく。

「オペラ指揮の実績のない指揮者は招聘するな!」

本人も不幸、オーケストラも不幸、コーラスも不幸、舞台も
不幸、そして観客が最も不幸!

憬話§我々の“バイロイト音楽祭”2008.08

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