食話§さらば!天丼、天婦羅、とんかつの“I”

千代田区は神保町、小川町、九段から飯田橋にかけて“I”
という揚げ物定食のチェーン店らしきものがある。大学生の
頃からありがたい存在で、現在でもその値段は驚くべきもの
がある。

天丼……海老、烏賊、鱚、カボチャ、海苔の天ぷらの天丼に
    味噌汁で500円、海老天丼は750円、その他に
    おしんこが100円
天ぷら…海老、烏賊、鱚、カボチャ、春菊などの揚げ立てに
    ご飯と味噌汁がついて600円。海老天定食800
    円。穴子や野菜の天ぷらがオプションで別料金
とんかつ……大人の手の平よりは大きいロースカツに山盛り
      キャベツ、ご飯、味噌汁で700円。ひれかつ
      定食900円(午後1時~)

こういう事情なので、お昼時になると大体11時半頃から客が
入って白木のカウンターはあっという間に一杯になる。後ろ
で待つことになるが、それでも客は黙々と食べる男度が高い
ので15分も待てばカウンターにたどり着き、どうやら空腹を
満たすことができる。もっぱら愛用していたのは天丼ととん
かつ定食の店で、天丼は江戸風(?)の生姜が隠し味の辛め醤
油ダレでご飯が進んでくれた。月に一度はとんかつの店にも
通った。食べ終わった時の充実感は何にも変えられないもの
があったのであるが……。

とんかつ“I”との別れをする時がきたようなのである。実
は最後に店に入ったのが去年のこと。その頃は3か月に一度
それも満を持して店に赴くという体たらくであった。出され
たとんかつに一瞬たじろいで、それから辛子とソースたっぷ
りのとんかつにかぶりついた。

そしてどうやら完食したものの、その日夕食を食べることが
できなかった。人間たるもの、いつかは“I”に別れを告げ
る日が来るであろうとは思っていたが、それがついにやって
きたのだった。

そうは思っていても、ひょっとしたら天丼を食べに行くかも
知れない。考えてみれば某半チャンラーメンのSちゃんにも
ずいぶん行ってないことを思い出した。

★ひだまりのお話★

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