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zoom RSS 歌話§一級建築士が歌うパルジファル

<<   作成日時 : 2005/11/14 12:39   >>

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今年行くオペラとしては最後になる『パルジファル』を日生
で聴いた。

断然すばらしかったのはタイトルロールを歌った竹田昌弘。
この人、某週刊誌によると、某ゼネコンで設計士として仕事
をしていて、愛知万博のパビリオンとかアミューズメントパ
ークの設計に携わっているという。まさに“二束の草鞋”を
地で行っているのだそうだ。

30歳を過ぎて本格的に声楽のトレーニングを始めて、もっぱ
ら地元関西で歌っていたが、東京でオペラの舞台に立つのは
初めてだろう。専門的なことはともかく、あまり声を使い減
りしていないので若々しいヘルデンテナーというイメージを
楽しむことができた。グルネマンツもアンフォルタスも声に
求心力がなく“あの世界”を表現するには説得力がない。

オケは健闘していて、弦楽器がハッとする音色を聴かせてく
れたが、管(特に金管)は最後の最後でトランペットのロング
トーンが意地を見せたものの、最後は力尽きてしまった印象。
飯守の指揮は手堅くまとめていたが、いささかテンポが遅く
て、聴いてて疲れてしまった。もう少し緩急があってもよか
ったのに。

舞台全般は言わずもがなの悲惨さで、格別な演出の何かがあ
るわけでもなく、特に衣装の凄まじさには、あれなら演奏会
形式で十分だと思わせた。

それにしても、これで何回目の『パルジファル』だろうか。
聖杯の儀式は、いつ観ても“部外者立入厳禁の宗教秘儀”だ
と感じて、客席に座っていて不思議な居心地を覚える。それ
と、あちこちで書かれているが、傷ついたアムフォルタスに
儀式を強要する騎士集団には“共苦”といった意識が微塵も
感じられずに、集団の傲慢さとか宗教原則の堅固な保持の狂
信さばかりを思ってしまう。

バイロイトのピットから出てくる音が聴きたくなった。

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