音話§オペラ指揮者ペーター・シュナイダー

小澤征爾が急病でウィーンの『イドメネオ』を降板、ペータ
ー・シュナイダー
が後を引き受けたというニュースを読んだ。

バイロイトの大植に引き続き、小澤もシュナイダーのお世話
になってしまったのは苦笑するしかない。それにしても、オ
ペラが振れなかろうが、契約延長までしてお飾りにし続ける
総監督ホレンダーの意図がわからないでいる。

ところでシュナイダーである。ああ、いきなり『イドメネオ』
も振れるんだな、この人はと思った。シュナイダーがどれほ
どのオペラのレパートリーを持っているのかを想像したこと
はないのだが、おそらくドイツ・オペラの大半は自家薬籠だ
ろうと想像できる。それに加えて代表的なイタオペだってか
なり振れたりするのだろう。とはいえ『イドメネオ』を毎年
の上演レパートリーに入れているハウスがそれほどあるとは
思えないのに、さっと引き受けて振りに来るというのが凄い。

話は飛ぶが、一昨年の海老蔵襲名公演途中で團十郎が休演を
余儀なくされた時に『勧進帳』の弁慶の代役をしたのが坂東
三津五郎だったことを思い出した。あれだけの芝居……台詞
も多いし所作も多い……をいきなり翌日から演じるという、
一般人には信じられないことを軽々とこなしてしまう劇場人
の凄さを感じたのだった。

シュナイダーと三津五郎を比較するのはいささかずれている
かも知れないが、どちらも根っからの劇場の人という意味で
書いてみた。

+今日の富士山……×

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