昔話§渋谷ジァンジァン回顧…3…夜の十時劇場

他にも演目があったかは知らないが、観たのはイヨネスコの
戯曲『授業』で、中村伸郎、まり子の親子に、演出も担当し
ていて、お手伝い役だったかも演じた大間知靖子の3人しか
舞台には登場しない。

すっかり筋立てなどは忘れてしまったが、確か老個人教授が
教え子と議論をしたあげく、次々に手にかけていくとかいう
筋だったかと思うが、入口あたりに仰々しく“イヨネスコの
不条理劇”とあったように記憶している。

ほとんど目と鼻の先で演じられる演劇は、当たり前ながら迫
力があって、終演後にどんな風に電車に乗って帰ったのか、
さだかには覚えていない。

30年近く前の渋谷公園通りは、それくらいの時間には人通り
も少なくなって、今のような喧騒とは違った界隈だった。そ
うした中にあって渋谷ジァンジァンは、一種独特のパフォー
マンスを展開することで、確固とした地位を築きあげていた。
そういった時間に居合わせたことは本当に幸運だったと思う
のである。

ジァンジァンのような行きかたが今に合わないなどというこ
とはない決してないだろうと思うし、そんなことはないが、
仮に復活するようなことがあっても、時代の中でしなやかに
活動を続けていけるだろう。

★ひだまりのお話★

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