劇話§ミュンヘンの『ばらの騎士』-8-

二幕と三幕の間の休憩も30分ちょっとあるので、地下のビュ
ッフェで軽くゼクトとオープンサンドイッチを食べる。これ
が夕食のようなものである。

ここはダルマイヤーと同じくミュンヘンでもう一軒の高級食
料品を扱うケーファー(Käfer)が出店している。真っ赤な天
道虫がトレードマークになっている。まだ本店に行ったこと
はない。

拍手を終えて降りていくと、まだ混雑する一歩手前だった。
おかげで並ぶこともなくゼクトとオープンサンドにありつけ
た。横を見るとオケの団員氏が知り合いと談笑していたりす
る。そのあたりも鷹揚で、それがまたそれなりに雰囲気にも
なっていたりする。

軽食を済ませたが、まだどこか物足りないものがある……そ
うだと思い出して数人の行列の最後尾につく。これを食べな
きゃミュンヘンのオペラに来た意味がない“ヴァニラアイス
木苺ソースがけ”を食べるのである。順番がやってきたので
声がうわずらないように“ひむべあ・みっと・あいす・びっ
て”と注文。

半球のヴァニラアイス3個に温かくした木苺ソースをたっぷ
りとかけてくれる。少し溶けかかったところを木苺と混ぜて
食べる……うまい……これで今回の目的はほぼ達成された。
残るは第三幕だけである。

5分前のベルが鳴った……ああ、もう終わってしまう……。
                            [続く]

★ひだまりのお話★

この記事へのコメント

2006年06月22日 16:28
>声がうわずらないように“ひむべあ・みっと・あいす・びっ
て”と注文。
普段使わない言語を喋るときにはやはり緊張しますね。微笑ましい光景です。(^_^) 

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