劇話§ミュンヘンの『ばらの騎士』-2-

ミュンヘンのオペラハウスに入っていくのは、いつでも心が
躍る。

円柱横の階段を上がって劇場に入る、10年ほど前には片言の
日本語で挨拶する切符もぎりのおじいさんがいたが、さすが
に引退したのだろう。正面にはモーツァルトの像。

少し気張って少し上階のセンター寄りのいい席を予約した。
平土間は、たとえ座席が千鳥配列であっても、大きな人間が
2列前に座るられと、我々にとっては見にくい程度の傾斜し
かない。今回座った席は舞台全体も過不足なく見渡せ、オー
ケストラピットの様子もわかる絶好のポジションで、次もこ
のあたりに座れればいいなあと思った。

開演前、燕尾服の男性がバルコンのフロア右側のトイレから
少し手前のドアからスコアを持って出てきたが、何の部屋だ
ったのだろう。

一幕後の休憩ではゼクトを1杯。今回一度だけのオペラなの
で、中にある像や絵を見て歩く。3枚の絵が並んでいた。レ
ンネルトやエファーディンクといった往年の名演出家達であ
る。

そしてリヒャルト・シュトラウスの肖像画に出合う。いつも
『ばらの騎士』を聴くたびに彼の天才を想い感謝する。
                            [続く]

サークル“ビール純粋令”推奨協議会

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