繰話§甲子園~37年ぶりの決勝戦再試合~

三沢高校・太田幸司(後に近鉄)と松山商業・井上明の壮絶な
投げ合いは、まだ高校生がおじさんのように見えた身にとっ
ても鮮烈な記憶がある。

太田幸司の出現によって“甲子園のヒーロー”というものが
創生され、その後の定岡や荒木大輔などに連なっていく端緒
となった。井上明は、その後大学を卒業して新聞記者となっ
た。今回の試合についても観戦記を寄せていた。

時は流れ、37年前の写真で見られる木綿のユニフォームは、
何ともぶ厚く感じられるが、現在のスマートかつ通気性抜群
であろうユニフォーム姿でも熱戦の暑さは変わることがない
ようにみえる。

思い返せば1969年は、70年安保や大阪万博の前年にあたり、
68年はといえば東大安田講堂占拠といった騒ぎなど、世情も
落ち着いたものではなかったような気がする。

それよりも、当時はまだ“戦後”というものが鮮烈に残って
いて、そういった歴史的ピリオドの中での価値観が有効であ
ったようにも思うのだ。これから先、価値観の多様化と同時
に価値観の混沌化も始まったのではなかろうか。

などという肩の凝る話はさておいて、少しお近くに来た高校
が、第一回大会出場以来の初優勝を勝ち取ったということは
素直におめでたい。

【去年の今日】緑話§Come on 天然芝! Good by 人工芝!

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