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zoom RSS 撮話§オペラ“映画”は要らない

<<   作成日時 : 2006/09/21 12:19   >>

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世に“オペラ映画”という物がある。オペラハウスを離れて
具体的な場所で撮影をしたりして仕上げたもので、音楽は後
付けである。

映像を生業にする人間だったらオペラ映画に興味を持って当
たり前だと思うが、観る側からすると“余計なお世話”な作
品が多いのである。

あくまでも舞台上演を前提に成り立っているオペラだから、
歌劇場の観客もその前提で舞台に集中するのだが、映像演出
が介在すると、心理描写の効果を狙ったクローズアップやフ
ラッシュバックなどが具体的に取り込まれてきたりする。そ
れが“余計なお世話”なのである。そういった言わば“助け”
を借りてまで映像に没入したいとは思わない。

ずいぶん前にポネルが監督した『フィガロの結婚』四幕、フ
ィガロ(プライ)のアリアなどは、そういった類の演出が施さ
れ“もう一人のフィガロとの対話”が展開したのだった。

それは確かに本質を掴んだ演出だったとは思うが、何もそこ
までしてオペラを観たいとは思わなかったのだった。

どうしてこんなことを書き始めたかというと、つい先だって
メトロポリタン・オペラが舞台映像の配信を始める、という
記事を読んだわけで、それならば実際の舞台の映像化のほう
が個人的には観たいと思うのである。ただし、これもまた演
出過剰に陥ったりする例があって、特に名を秘すが“BL”
という映像に携わる人の仕事は、才気を発揮しすぎて独り善
がりに陥ったりしているのである。

それは例えばウィーンの『カルメン』一幕での。煙草工場の
女工の中にカメラを入り込ませて行き交う人物を描くような
行き過ぎた才気であったりする。もちろん、クライバーが振
った『こうもり』のように、二幕の合唱シーンを舞台を無視
してピットで指揮をするクライバーばかり映し続けたという
力技も見せてくれたが。

ともかくも、指揮者が入ってきて音楽が始まり、幕が開いて
閉じるまで、ある程度のクローズアップを挿入するだけでシ
ンプルな舞台の映像化をしてくれればいいのだと思っている
のである。

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