劇話§新橋演舞場『殿のちょんまげを切る女』

冬が戻ってきたような日曜日に行ってきた。千秋楽の昼の部。

色々考えることは多くあったが、去年の『ヨイショ!』よりは楽しん
できた。

新しい宮崎県知事の誕生に合わせて台本は相当書き換えられたのだろ
うと想像される。この企画が生まれた時には宮崎県の展開が予測でき
たわけでもないし。また殿のお世継ぎの誕生を待つところでは“産む
機械”が取り込まれていた。その時の拍手からして、あの発言を誰も
容認していないという風に見て取れた。

優柔不断を絵に描いたような役の性格もあろうが、勘三郎の殿様は、
ひたすら“受け”にまわっていて、藤山直美の突っ込みが際立って見
えた。幕末が舞台という設定であるところに大村昆を持ってきたのは
最初から“とんま天狗”を登場させたかったのだろうと思い、また40
年以上ぶりのその姿に接したのも感慨深いものがあった……大げさ。
それにしても立ち回りの達者さには驚いた。

大詰めの“ツワリ”続出の場面では、そこだけ登場した小山三までが
ツワリをして見せたのだが、長い役者生活でまさかツワリの演技をさ
せられるとは思わなかっただろう。うんと長生きして元気な舞台姿を
見せてください。

+今日の富士山……○

この記事へのコメント

喜平次
2007年05月07日 13:24
殿様の勘三郎さんが皆と学問に励むところ、とても微笑ましいシーンでした。
直美さんの存在感を改めて感じました。
小山三さんの名演、お腹を抱えて笑いました。
皆さんの舞台をまた拝見できる日を心待ちにしています。

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