爆話§アルバイトはギャルソン

大学時代、一番熱心(?)にしたアルバイトはウエイターなのだ。

その喫茶店は当時としては珍しい“おフランス風”カフェで、ウエイ
ターではなくて、黒蝶タイに黒ベスト白いエプロン姿という、冗談で
も何でもなく職場では“ギャルソン”という呼び名が使われていた。

朝の10時に入って夜6時まで、ほとんどオーダーを受けてカウンター
やキッチンに通してできたものを運ぶというものだったが、たまにカ
ウンターの仕事もやらせてもらった。開店前の“仕込み”で、レモン
のスライスを切ったり、ココアの素を作ったりと色々やらされた。

カフェの一番の売りはエスプレッソで、おかげで30年以上も前にエス
プレッソマシーンの操作も覚えてしまった。得意技はカフェオレとか
カプチーノ。コツはといえばカップに入れたミルクを一気のスチーム
で熱く泡立ててやる。そこに濃厚なエスプレッソを垂らしていけば文
句なくできあがり。ウインナコーヒーも生クリームを固めにホイップ
するので好評だった、と思う。

ともかくパリのカフェにいきなり行っても、客の立場で簡単な注文が
程度まで仕事の内容や用語とかを覚えたのである。

ただし、さすがにエスプレッソは世間に周知されておらず、注文を受
ける時には「濃いめのエスプレッソか軽いアメリカンか」と聞いたり
していた。それでもデミタスに入って表面が泡のエスプレッソを前に
たじろぐ客の多かったこと。

なので今でも深煎りのコーヒーがお好みなのだ。

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