抜話§最初からおかしいと感じていたのは

……あながち根拠のないことではなかった。例の福祉を“食い物”に
しているらしい、景気よく羽根扇子を持ったおねえちゃんを踊らせて
いたことのある会社のことである。

老齢者人口は増えるばかりなので、そこに目をつけて“福祉”商売を
始める。商売を始めるのは自由だが、そこに定見であるとか倫理のよ
うなものは存在せず、きちんと監督すべき所轄官庁の腑抜けた官僚が
訳のわからないエクスキューズをしていたのが不快だった。

冗談でもなんでもなく、本当にこの国はどこに行こうとしているのだ
ろうと思う。いつの世でも、おかしなこと不愉快なことはいくらでも
存在していたことは間違いなく、少しでもそういったことを改善して
いってやろうという思いが人間の本分であると思っていた。

ところが“公”は年金をおかしくするし、変な水を飲み過ぎて首を吊
って私はしまって後は野となれ山となれにしてしまう。一方“私”は
というえば、規制の網をかいくぐってうまいことやろうと血眼になっ
てアンフェアに走る……。六本木ヒルズはそういった私利私欲の象徴
のような建物に成り果ててしまうかのようだ。

日本の国が機能不全に陥ろうとしているようだ。

怖ろしいのはこういう時に人心を収攬して、実は変な方向に国を動か
してしまう“変な人”が出てきかねないということである。いつの世
でも、人の不安につけいることの巧みな“変な人”は存在するのだ。
そして我々はそれにうかうかとはまり込んでしまうのである。

先週はさらに、不法に高価な壷を売りつけたりしている変なニセ宗教
詐欺紛い団体が絡んだサッカーのトーナメントにJ1のチームが参加
するのしないのと喧しいことである。

★ヴォルテールの言葉★

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック