水話§フェリーで国境を越える件―墺―

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↑ロマンスホルンの港も間近。実に手慣れた操船である

一時間足らずの快適な“航海”もあっという間に終わりに近づいた。
フェリーはどんどんスイスに近づいている。

何年か前には、徒歩で橋を渡って国境を越えたことはあったが、今回
は内陸の湖を船で国境を越えてみた。実際の話、国境が眼に見えると
いうわけではないが、ドイツとスイスの景色が何となく違うようにも
感じられたりして、それもまたお国振りということか。

フェリーが接岸したところで車に乗り、前の車が動き出すのを待つ。
スイス側でパスポートのチェックを受けることもなく、走り出した車
は、すぐ一般道に出てしまった。ロマンスホルンから東に向かう。ス
イスのアウトバーンを走るVignette(ヴィニェット)は準備していない
ので、ひたすら下の道を走る。……ちなみにスイスのヴィニェットは
年間パスで、しかも40スイスフランもするのだ。

ロマンスホルンからボーデン湖沿い東に向かうと、小さな街をいくつ
か通り過ぎる。やはりというか何というか、通り過ぎる街々はそれぞ
れ身近な水辺のリゾートタウンといった趣きの様相のように見える。
アーボンであるとかロールシャッハ……あの図形を見せてという心理
テストの創案者を思い出すがヘルマンさんはチューリヒの生まれ……
といった街を通り過ぎ、通過地点のオーストリア領に近づいていく。

スイスとオーストリアの国境で眼に見える検問所を通過する。パスポ
ートもすぐ取り出せるようにしていたが、スイス側もオーストリア側
もフリーパスであった。スイスとオーストリアの間にはすっかり治水
コントロールされたライン河が、少しばかり幅広い用水路のように流
れていた。

わずか半日のドライブ、地上を走ったのは150kmほどと船に乗った
15kmほどの間に国境越えは3回、3か国を股にかけたのであった。

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