坦話§秋になったら歩いて駅へ

夏場、起伏の多い道を15分も歩くと汗まみれになってしまうので、気
温の高い時季に限って――と我が身に言い聞かせて――、家の眼の前
にある停留所からコミュニティバスを利用して駅まで行っていた。

ようやく季節も秋になってきたので、もういいだろうと歩き始めた。
道すがら金木犀が匂ったり、桜の落ち葉を踏みしめたり、好天の日に
は富士山を望めたり、気持ちよくヴァラエティに富んだ道程なのだ。

さらに駅に近づくと、武蔵野の雑木林を思わせるような小さな公園が
待っていて、ドングリが地面のあちこちに落ちているのを見るように
なった。つい一か月前は蝉時雨でうるさいくらいだったのに。

そして今朝もまた、いつものように公園にさしかかった。そうしたら
頭上でパラパラと音がしたので何かと見上げると、熟したらしいドン
グリが3粒、4粒と枝葉にぶつかりながら落ちてきたのである。

落ちたドングリは踏みしめられた土の上に転がり、ほとんどは鳥の餌
になってしまうのだろう。公園という環境が、ドングリの一つでも芽
が出て育つような場であるとは思えない。

【去年の今日】認話§いじめる認識=侵略する認識

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