酒話§日本でもホイリゲが呑めるんですね

ずいぶんと若かりし頃だが、初めてウィーンに行った折に、市内から
38番の市電に乗って、終点のグリンツィンク下車“ホイリゲ”と呼ば
れる居酒屋を3軒ほどハシゴしたことがある。

おそらく観光客向けの店に入ったのだと思われるが、それでも軒下に
“新酒あり枡”の目印である松の枝が下がっている。日本酒の蔵元の
杉玉のようなものだと思えばいい。営業免許によって温かい食事を出
せる店、コールドミールだけの店といった風に分けられている。

夏の終わりに収穫されて醸造された新酒は、新鮮かつ良好な呑み口で
すいすい喉を降りていくのだが、突然に回り始めて250mlの小さい
ジョッキグラスで3回もお代わりすれば、ご機嫌で店内でウィーン情
緒を醸しだしているシュランメル音楽に合わせて踊りだしたくなるの
だった。

そんなホイリゲが日本でも呑めないものか……ボジョレー・ヌーボー
と同じように……と思っていたら、いつからかは知らないが輸入され
ていたのである。一度試してみよう。

当年産のホイリゲが解禁になるのは、毎年11月11日聖マルティンの日
からでボジョレー・ヌーボーも昔はこの日が解禁日だったと聞いた。

10月頃だと、発酵途上で微発泡の“シュトルム”という、ドイツでは
“フェダーヴァイザー”と呼ばれているドブロクのような濁りワイン
が呑める。残念ながら輸出もできなければ輸入もできず、現地に行っ
て呑むしか方法がないのだ。絞ったままの果汁は“モースト”という
ぶどうジュースだがこれまたおいしい。

《居酒屋のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック