ひだまりのお話

アクセスカウンタ

zoom RSS 自話§尾瀬を歩く〜アヤメ平経由尾瀬沼へ〜

<<   作成日時 : 2007/11/30 12:02   >>

トラックバック 0 / コメント 0

《承前》

鳩待峠からアヤメ平に向かうルートを歩いたのは一回だけである。そ
の時の記憶を反芻しつつ歩を進めていく。アヤメ平までは見晴らしが
きかない樹林帯の登りをひたすら歩き詰めていくだけである。

だらだらした登りは中間点を過ぎた横田代あたりで終わり、30分程で
アヤメ平に到着した。と同時に時計の針が重なって12時を表示した。
休憩を入れて6時間半が経過し、そういえばさっきから腹が減ってき
ていたことに気がつき、左に至仏を右に燧をというロケーションの場
所で昼食休憩にした。昭和30年代に荒廃が進んで、乾燥した土壌にな
ってしまったアヤメ平は、人間の力による植生の復活を目指したが、
まだまだ不十分な状況が続いている。

残りの路程を頭で計算してみると、休憩込みの3時間ほどで尾瀬沼、
長蔵小屋に到達しそうだと答が出た。至仏の登り下りの疲労は残って
いるが午後3時にはたどり着けるのだったら、もうひと踏ん張りだと
腰を上げて冨士見小屋から富士見峠を経て、白尾、皿伏を目指す。

この先は眺めも芳しくなく、ひたすら単調な登りと下りをこなしてい
くだけで距離を稼ぐしかない。頭の中にあることと言えば、長蔵小屋
にたどり着いて荷物を解き、風呂で汗と疲れを流したら、缶ビールの
1本でももらって、残ったチーズなどをつまみながら夕食を待つ……
という世俗の欲のみである。

白尾のピークあたりで尾瀬沼がちらりと姿を見せたが、たどり着くに
はまだまだで、いよいよ眺めなどなくなってしまった。250m下っ
て150m登ると皿伏山であるが、森の中の山頂になど用はなく、お
経を唱えるように“風呂、ビール、風呂、ビール”と繰り返しながら
30分足らずで一昨日ちょっと寄った大清水平を通過し、尾瀬沼の岸に
下り立つと、長蔵小屋へとラストスパートをかけるのであった。

早朝5時半に中田代の龍宮小屋を出立し、延々10時間に及ぶパノラマ
的尾瀬長征は大団円を迎えたのである。

ビール!
                            <続く>

《尾瀬のトピックス一覧》

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
     
自話§尾瀬を歩く〜アヤメ平経由尾瀬沼へ〜 ひだまりのお話/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる