悼話§K.H.シュトックハウゼンさん(作曲家)

1970年夏、関東からはるばると大阪万博に行ってきた。高度経済成長
真っ只中で、まだまだ“夢”らしきものが漂っていた時代である。

当時の西ドイツ館のパヴィリオンに入ったら、シュトックハウゼンの
作品の実演があるという。当時ようやくクラシックを聴き始めたよう
な頃で、現代音楽の“ゲ”の字も知らなかったが、何人かの作曲家の
名前は知っていて、その中にシュトックハウゼンも入っていた。

何を聴いたのかという記憶はない。おそらくパヴィリオンを出た瞬間
には忘れてしまったようなものだったろう。電子音楽に管楽器、打楽
器を組み合わせたもので、単なる騒音のようなものとしか受容するこ
とができなかったようだった。……今聴いてもたぶん。

万博絡みということで、この年は史上空前の来日ラッシュとなったが
万博会場内でも、あちこちで現代音楽が実演されたりしていた。鉄鋼
館に入ったら、天井から無数の球状無指向スピーカーが吊り下げられ
ていて、武満徹の曲を流したりもしていた。

カール・ハインツ・シュトックハウゼンが死んだ12月5日、同じ日に
モーツァルトが死んでいる。

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