時話§政権交代は実現するか

長期政権は腐敗する。これはいかなる体制にもあてはまる。それを防
ぐために、健全な形での政権交代が必要不可欠なのだ。

日本の戦後の大半は自民党が政権を維持し続けてきた。その結果が、
21世紀になって一気に噴出してきている。長いがゆえにたまりにたま
った癒着構造を切り崩すことができないままなのだ。それは、野党に
も大きな責任の一端があるわけだが、それはともかくも、政権交代が
しかるべく行なわれてきていたとすれば、政官の間に一種緊張感のよ
うなものが生まれて、政権党に向いてばかりいるような状況も緩和さ
れるかも知れない。

アメリカなどで大統領の所属政党が変わると、官僚組織もドラスティ
ックに入れ替わるというが、そこまで極端に変わらずともかまわず、
官僚の間に緊張感をもたらしてやるという程度であっても、風通しは
いくぶんかよくなるのではと思ったりする。

もちろん、どんな場合でも政権を維持せんとするあまりに、目先の結
果ばかりを追い求めるような危険性も見据えなければならない。国民
はその部分をきちんと把握して、現状の政権に不満であるならば、た
とえそれが支持政党であっても、政権を交代させるようなアクション
を起こすべきだと考えるのである。ひょっとしたらこれまで投票した
ことのない政党の候補者に入れることもあるだろう。

今や、イデオロギーで事を動かす時代は終わり、より柔軟に見通して
事に当たらなければならないのだ。

自分自身は、これまでいくぶんか左にシフトしていると思ってきてい
たが、それはけっこうな思い違いをしていたようで――まあ少なくと
も右にはシフトしていないはずだが――、それに21世紀という時点で
そういう左右対立の図式という見立て自体が意味をなさなくなってい
て、微妙に対立構造が入り組んできてしまっているような気がする。

【去年の今日】景話§時は過ぎ、人は去り、街は残る

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