顧話§楽しい『コッペリア』の音楽

『コッペリア』が楽しいのは、理屈ぬきに華やかで元気のいい音楽に
そのほとんどを負うているからであろう。

まずは何といっても賑やかな“マズルカ”である。今から半世紀近く
も前、我が家の茶の間に初めてのテレビが登場した時期、今のテレビ
朝日(当時のNET)が平日夕方の6時頃に放送していた『ヴァンホー
テン・子供世界ニュース』のオープニング音楽が“マズルカ”だった
のだ。

……この時にヴァンホーテン・ココアの存在も知ったのだが、実際に
飲んだのはかなり後になってからのこと。

観覧車とかメリーゴーラウンドのアニメのバックにこの曲が流れたの
だが、音楽の華やかさは強烈で、ニュースが始まるたびに毎日聴いた
ものだから、あっという間にメロディーを覚えてしまった。ただし、
この曲が『コッペリア』なるバレエに使われる音楽であるとかを知っ
たのは、ずうっとずうっと後になってのことである。

それはワルツも同じことで、こっちは最初に聴いたのがいつのことか
記憶はないのだが、レオ・ドリーブが『コッペリア』ために作曲した
音楽はどれもこれも屈託のようなものは微塵も感じられず、そうだか
らこそ体の中にすんなりと入り込んできてくれるのだろう。

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