脳話§天才や神童 大安売りの事情

本当に日本人は“天才”という言葉に弱い。

テレビなどを見ていて“またか……”と思うものとしては、とにかく
何でもかんでも……

天才

ですとか

神童

とかをマスコミなどから吹聴しまくったことで、言葉のとおりに真の
“天才”として大成した人間などほとんどいないと言っていいのだ。
おおかたは“商売”としてのラベル貼りでしかなく、当たり前ながら
そもそも天才ですらない誇大広告で、いずれ化けの皮がはがれるか、
あるいは何の拍子か、軌道に乗って順調に商売になるケースもある。

自分の趣味の領域なので書きやすいが、クラシックの世界こそ、これ
“天才”と“神童”のオンパレードである。天才や神童がいないなど
とはゆめゆめ思わないが、そこそこのコンクールに優勝したくらいな
らまだしも、2位とか3位の人間を売り出す時まで天才の範囲を広げ
てくるのだ。

そりゃあ、ポゴレリッチだったかショパン・コンクールで予選落ちし
ても――審査員だったアルゲリッチが抗議したとか何とか――、かく
のごとくの活躍をしているケースだってある。

我々に必要なのは、マスコミのレッテル貼りごときに惑わされること
なく、自分自身の中できちんとした価値観を維持することなのだが、
まあ、そこまで突き詰めて考える人間は多くないから、マスコミの甘
言にまんまと乗せられてということになるわけである。

“ミシュラン東京”がベストセラーになるお国柄ゆえもあるか……。

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