羅話§ロマンチック街道バスは北へ[3]

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↑これまた17世紀のローテンブルク都市図

[承前]

ディンケルスビュールを出て北上を続けるロマンチック街道バスが、
ローテンブルクとの間にある小高い丘にさしかかった。

おもむろにバスが停車し、久々に仕事を思い出したガイドが一言……

「ここはヨーロッパの分水嶺であるです
        この丘から北側の流れは北海に注ぎ        
                 南側の流れは黒海に注ぐです」


バスが走る横を、超低空で米軍のファントム機が飛び去っていった。
時代はNATOと東側とが対峙していて、そういう緊張感も共有して
いる世界なのだということも痛感した。

やがて市壁が現れて、そのうちのどれかの門をくぐりローテンブルク
の公共駐車場の停留所に着いた。バスの乗客は“ローテンブルク”
お茶休憩と短時間の散策をするが、ここで一泊するので荷物を下ろし
てもらって下車。手際よくタクシーが寄ってきたので、ホテルはそう
遠くないが重い荷物を考えて、ほんの数百mの距離を利用した。

泊まったホテルはここ。市庁舎から東に少し入った古いマルクス塔の
真下に建っている。旧市街のホテルはどこも“らしい”設えのように
思えるのだ。

なかなかに古色蒼然としたギシギシと鳴る階段を上がって案内された
部屋もまた古色蒼然なのであった。夕食まで3時間ほどあったので、
ぽてぽてと街の散策に出かけることにした。
                            [続く]

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