寓話§現実味ある“バベルの塔”の崩壊[上]

東京で先日起きた、スイカやパスモなどの自動改札システムがストッ
プした事故の原因は、80万行に及ぶプログラミングの中のたった1行
の書き込みミスが起こした事故だった。

現代においては、自分個人としてパソコンを使わないとしても、様々
な機器の中には大なり小なりコンピューターが組み込まれていて、そ
れが制御されているということなのである。

携帯電話などはその典型のような機械で、ワンセグとかお財布何たら
といったものに対応している最新機種のプログラムの行数はというと

500万行

なんだそうで、これを1行1行チェックして“バグ”を見つけ出さな
いと機械が暴走したりする。携帯であれば人命に関わるような事態は
起きないだろうが、自動車に積まれている制御コンピューターのプロ
グラムにそんなミスがあったりしたら、あるいはブレーキが利かなく
なったり、カーナビが嘘を教えだしたりはしないかと心配になる。

あまりに膨大なプログラムの量に、さすがに危機感を持った自動車業
界が、ソフトの共有化を図ろうという報道を見たがさもありなんとい
うところである。

楽をしようと思って開発したものによって、我々は知らず知らずのう
ちにとんでもない深みにはまりこんでいるような気がしてならない。
                            [続く]

《日本のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック