色話§ソニー“トリニトロン”生産終了

仕事を始めた30年ほど前、最初住んだアパートにテレビはなかった。
見る時間もなかったので、特段の必要も感じなかったのである。

そうはいっても2年ほど経ったあたりで、ちょいとばかし色気を出し
てソニーはトリニトロンの“プロフィール”を買った。買う時に気づ
いたのは、テレビチューナーとスピーカーまでもが別売りだったとい
ことで、迂闊といえば迂闊ではあったのだ。今だったら液晶薄型の32
インチが買えるくらいだったような気がする(汗)。

今の液晶テレビからすると実にどっしりとしていて、当然ブラウン管
であるから、奥行きもたっぷりとあったのだ。

トランジスタラジオ以来の熱心な“ソニー信者”の一人としては、ト
リニトロンに絶大な信頼をおいていた。我がソニー神話が崩れていっ
たのは、ベータとVHSの騒動の頃である。

1968年、田舎の我が家で初めて買ったカラーテレビはトリニトロンだ
った。3色をドットではなく細い縦のラインだというのを目の当たり
にした時は、どうして映像になるのだろうと不思議に思った。

1980年の新発売直後に買った我がプロフィールは、およそ14年の長き
にわたって愛用された後に、寿命をまっとうしたのだった。こうして
トリニトロンの生産終了というニュースを見て、ブラウン管式テレビ
が終焉するのだという感慨は大きい。

田舎にあった1台と、東京に来て自分で買った2台、トリニトロンに
は合計3台お世話になった。

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