惰話§老舗料理屋のマンネリ日本酒

“なぜそうなのか”と常々思っていることがある。一応はそこそこに
名のある老舗の料理屋には、なぜだかわからぬが日本酒の揃いが悪い
ところが多いような気がしている。

今年になって行っただけでも、鰻屋の“A”や、とんかつの“H”と
それにこの間行った天麩羅の“T”と、3つくらいは簡単に挙げるこ
とができる。

新しい店の中には、きちんと日本酒なり焼酎なりをそれなりに揃えて
客の好みに応じて提供していたりするのに、上記のような店は、そう
いった気配りを放棄しているとしか思えない節がある。もちろんどの
店も料理自体に文句はなくて、それを食べに行くのが第一目的だった
りするのだが……。

せっかくおいしい料理が供されているのに、頼んだ日本酒が出入りし
ている酒屋のお仕着せのままで、昔ながらの銘柄でしかないというの
は実にもったいない。店のほうでも微妙にそのあたりを感じているよ
うで、申し訳にというか季節の冷酒もありますよとアピールしている
のだが、これまたどこの店も判で押したように300ml瓶入りなので
ある。要するに一升瓶や四合瓶を保冷保管せずに済ませているのだ。

これは老舗としての怠慢であるような気がしてしまう。それこそ、も
うずうっとそれでやってきているのでという“硬直化”した態度では
ないのだろうか。

何も10種類も20種類も揃えろなどとは言わないが、最低でも5種類く
らいは揃えてほしい。今の保冷ケースだったら、保管もさほど問題は
ないと思うのだが。

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