五話§東京オリンピック~柔道~

[承前]

柔道が“国際競技”になった瞬間である。ここから柔道という格闘技
の変容が始まったのだと言うことができる。

そのことを如実に象徴したのが、無差別級におけるヘーシンクの完膚
なきまでの圧勝だった。神永と対峙したヘーシンクの鷲か鷹のごとく
大きく広げられた腕を見た瞬間に、神永は負けるだろうということを
悟ってしまったのだ。

これによって、日本柔道は本家の面子をかけて対外試合で勝つことを
使命とさせられてしまったのである。

あれから40年余、本家の面子は保たれているのだろうか。
                            [続く]

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