笛話§フルートでこんな曲を吹いていた[終]

[承前]

いかんいかん! うっかりと忘れるところであった。

アルルの女

第二組曲のメヌエットがあったではないか。これはもう、お約束中の
お約束で、初心者が最初に目指す曲の一つであることは間違いない。
とはいえ、いきなり2オクターブ上のGなんかが出てきて、初心者は
そこでうろたえてGの指遣いを探したりするのである。

それで指遣いがわかったからといって上のGが簡単に出るはずもなく
辛うじて痩せ細った情けない音がようやく出てほっとしたりする。

譜面を見ると簡単そうに思えるが、こういう単純な曲ほど素人が吹く
と、何とも様にならないことにすぐ気がつく。ゆったりしたテンポの
曲なので、切れ切れにならないよう、息の長いフレージングが要求さ
れているのだが、そんなことは素人にできようはずもない。

それでも長いこと吹いているうちには、体裁らしきものはついてきた
ように思うのだが。

何だかんだで吹いてみたりほったらかしてみたりを繰り返しつつ、と
いう年月だったような気がするのだ。
                             [了]

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