芝話§歌舞伎鑑賞歴六年とちょっとで

歌舞伎を本格的に観始めたのは2002年。6年の間に歌舞伎座だけでも
60回近くは通ったことになるだろうか。

それでもスタンダードな演目で未見のものは少なからずあるようで、
『本朝廿四孝』は、日曜にようやく『十種香』を観るし『阿古屋』も
去年出たものは観ていない。近松物もほとんど観ていないし『恋飛脚
大和往来』の『封印切』もまだである。とぼろぼろ出てくるわけで。

あれこれ考えると、最低10年くらいはせっせと歌舞伎座に通わないと
およそ一通りのレパートリーを観ることができなさそうな気がする。
ついでに、国立までは手を拡げていないので復活狂言も観ていない。

今月の歌舞伎座も、昼夜通って合計で6演目を観るのだが、過去に観
たのは『勧進帳』と『浮かれ心中』の2つだけ。昼の部はどれも初見
である。

と、5年も歌舞伎見物をしていると演目の好き嫌いも出てきていて、
あまり凄惨な結末の芝居は観なくてもいいや、という流れになってい
る。そんなことを言っていたら、歌舞伎の大半は人殺しの芝居だった
りでキリはないのだが、例えば『伊勢音頭』だとか『籠釣瓶』みたい
な演目などは、個人的にそうである。

『鈴が森』のだんまりの立ち回りで、足が切られたりとか顔面がすっ
ぱりとか見た目は凄惨なのだが、あれはまた別のような気がする。

たぶん、怨みつらみから誘引されての修羅場が苦手なのかも知れず、
上の2演目以外にもあったように思われる。いずれにしても6年程度
の鑑賞歴など、歌舞伎においては洟垂れ小僧未満でしかなく、四半世
紀ほど経って“お迎え”がやってくる頃には、気の利いた生意気な文
句の一言二言くらいは言えるようになっているかも知れない……。

《歌舞伎のトピックス一覧》

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック