任話§カッコウ(郭公)の托卵

先週のテレビ番組で初めてその様子を目の当たりに見て驚いたのだが
他人様の巣に卵を産みつけたカッコウの母鳥は、育児をその巣の母鳥
にまかせて、実の母親は何処へと飛び去ってしまうのだ。これを……

托卵

と言う。ごていねいなことにカッコウは、育ててもらう鳥の卵と似せ
た色の卵を産みつけるのだ。大きさはぱっと見でわかるくらいカッコ
ウのほうが大きいのだが……。産みつけられた母鳥は、そのことに気
づかず世話をする羽目になる。

おまけに、カッコウのヒナは孵化するや、本来の子が孵化前であれ、
孵化後であれ、どんどん巣から駆逐していって、カッコウ一羽という
状況をつくりだしてしまうのである。そして養母鳥は、本来無関係な
カッコウのヒナを育てるのだ。

次第次第にというか、カッコウのヒナは養母より体が大きくなってし
まうのだが“母鳥”がまた、そのことに別段気づくということもなく
せっせと餌を運んでくるのである。

かくしてカッコウは巣立ちを迎え“多宿多飯”の恩義など感じること
なく、渡り鳥として旅立ってしまうのだった。げに不思議な本能だと
驚くばかり。

【去年の今日】音話§マーラー『大地の歌』室内オケ版

この記事へのコメント

2008年05月23日 12:14
こんにちは
郭公の その知恵は
どこで 身につけるのか
不思議です
人間も学校教育などしないで
ほったらかし にすれば
もうすこし ましに 育つかしら?
  ( 無学文盲 )
2008年05月23日 16:31
コメントをありがとうございます。

人間が考える“善悪”などでは推し
量れない不思議な動物の“さが”な
んだろうなと思っています。

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