響話§ベルリン・フィルを本拠地で聴く[終]

[承前]

フィルハーモニーでベルリン・フィルを最後に聴いたのは2003年の大
晦日“ジルヴェスターコンサート”である。毎年テーマがあって、こ
の時は“ラヴェルとガーシュイン”だった。指揮はサー・サイモン・
ラトル。

ベルリン在住の音楽好きは、終演後に大晦日パーティーが待っている
ようで、皆さんお洒落をしての来場となる。我々旅行者は、せいぜい
終演後にどこかで軽く1杯くらいなものだ。

というわけで、ガーシュインはオーケストラ曲が1曲と、ジャズ・ヴ
ォーカルを加えたガーシュイン・メドレーだったのだが、これは残念
ながら楽しめたという気がしなかった。

やっぱりベルリン・フィルだよなあと思い知らされたのは、ラヴェル
の『ワルツ』と『ダフニスとクロエ』第二組曲で、相変わらずという
か、このオケのスペックの高さを楽しんだのである。

間に休憩はなく、通常よりは短めに感じられる演奏会が終わってホワ
イエに出ると、設えられたテーブルの上にはゼクトとオレンジジュー
スが並べられて“ご自由に”ということだった。もちろん軽く1杯呑
んで、ご帰還となったが、途中で垣間見たホテルやレストランの中は
年越しパーティーで大賑わいの様子だった。

数日して日本に帰り、DVDに録画していた映像をプレイバックして
見ていたら、我々の一列前の客を長々と撮影しているその後ろに座っ
ている我々の“首から下だけ”がついでに映っていたのである……。
                             [了]

《ドイツのトピックス一覧》

この記事へのコメント

2008年05月23日 15:29
それは残念!
宝くじの当たりをを一番違いで逃した、みたいな気がするでしょうね。いい記念になったのに。(-_-;)
2008年05月23日 16:32
我々の前が、どうやら“関係者”の
家族だったようで、お子様が母親の
膝の上に座ってました。それでカメ
ラがこっちを狙っているのはわかっ
ていたのでしたw

この記事へのトラックバック