鹿話§論外にして“超”大嫌いなこと[下]

[承前]

飲食店などでも“店主の怒声”が客を不快にすることは珍しくなく、
一度も行ったことはないが、グルメ本などでも取り上げられることの
多い某フレンチのシェフの怒声も“有名”である。

もちろん、料理のプロセスなどは待ったなしで、タイミングひとつで
台無しになってしまうような修羅場で、のんびり注意や指示などして
いられないということもあるだろうと想像するが、それなら防音設備
でもって、客のいる空間と調理場を区切るのがよかろう。

客は、うまい料理やおいしいケーキが食べたいのであって、怒声響き
わたる中で、フォークとナイフを動かしたり、ショーケースに並んだ
ケーキの品定めなどしたくはないのだ。

客を不快にさせない

という、客商売の基本中の基本を我が家近くの洋菓子店の店主が忘れ
てしまったようでは、店の運営が危うくなりかかるのも無理からぬと
ころである。おいしいものを食べてもらいたいという出発点を見失っ
て“うまければ、それが正義だ”みたいな履き違えをしてはいないだ
ろうかと考える。

話は飛んでしまうが、大相撲五月場所千秋楽の、結びの一番における
横綱二人の醜態もまた“勝てばそれがすべてだ”とでも言わんばかり
の、特に悪い癖で余計なダメ押しをした揚句、詰まらぬ小競り合いに
発展するなど客が気持ちよく帰れるはずもないだろう。要するに……

お客様は神様

という言葉の真の意味をもう一度噛みしめてもらいたいと思うのだ。

【ひだまりのお話の原点】

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