径話§ドイツと周辺で郊外の道を走る[上]

ドイツあたりで自動車を運転していて一番難儀するのは、ミュンヘン
のような大きな都市の中心部――いわゆる旧市街――を目的地に向か
って正確に車を走らせる作業だろうか。

確かに街中の制限速度は30km程度に設定されているから、あわてさえ
しなければそこそこ何とかなるのだが、そうはいっても車の流れの中
で車線を間違えたりして、曲がるべきところを通り過ぎてしまうよう
なことも珍しくないし、目指す道を見つけても一方通行の出口だった
り左折禁止になっていて、泣く泣く別の行き方を探したりするのだ。

行き過ぎたら行き過ぎたでUターンもままならず、どんどん先に進む
しかなく、待っているのは“さまよえる日本人”の運命である。

それに比べると、アウトバーンはもちろんのこと、郊外の道では快適
なドライブが約束されている。日本の、特に東京を中心とした地域で
街と街の境界が実に曖昧で、気がつけば隣町にというのとは違い、
ドイツあたりでは、一つの街を出ると森や野原が広がっている。

そしてその先に街や集落が連なっていくという塩梅で、街と街の間の
地方道には信号などほとんど設置されておらず目立った渋滞もない。
どんな田舎道を走っていても、信号の一つや二つは必ずある日本とは
大きな違いである。

まあ、人口の集中度とか土地利用といったものがまったく違うので、
比較の対象にはならないのではあるが……。
                            [続く]

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