寿話§いなり寿司

偏食の子供時代にあっても“おいなりさん”は最大の好物だった。

醤油と砂糖で甘辛く煮た油揚げに酢飯を詰めるだけのことなのだが、
これはうまい。いまだに大好物である。

おいなりさん一個でおかずなどは要らない。甘辛い揚げと酢飯のハー
モニーで十分に満足するのだ。だからというか、遠足や運動会の弁当
のリクエスト回数も一番で、常に5個6個と頬張っていたような記憶
がある。

ここ数年のお気に入りは、横浜の“I”のおいなりさん。折詰めに入
れやすいよう円柱形に作られているのは珍しいかも知れない。おかげ
で食べやすいような気はする。

歌舞伎見物のお弁当としても重宝させてもらっていて、銀座で地下鉄
を降りると、まっすぐに三越の地下に向かう。2回に一回は買ってい
るが、何年か前に一度出店が中断していたことがあって、これにはち
ょっと困ってしまった。もちろんその間は他の選択肢を弁当にしてい
たが、やっぱり食べたいものは食べたい。

というわけで“I”のおいなりさんは実に真っ当で、きっちりとおい
なりさんの味の基本を押さえきった、飽きないおいしさなのである。

そういえば、多くの店で“助六”と呼ばれて売られている、おいなり
さんとかんぴょう巻のセットだが、この店では“まぜ”というちょっ
とばかり身も蓋もない商品名で売られている。

《寿司のトピックス一覧》

この記事へのコメント

2008年07月16日 13:17
懐かしい!『泉平』のいなり寿司。馬車道の横路にある寿司屋さんで今はこのおいなりさんが有名になり、とてもジューシーで美味しい。かなりご無沙汰していますが、最近はスーパーのパック入りを食しております。
2008年07月16日 15:12
おいしいですよね。今のところ一番
のお気に入りです。

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