飛話§ミュンヘンにリーム空港があった[上]

現在のミュンヘン“フランツ・ヨーゼフ”国際空港がオープンしたの
は1992年5月だったか。それ以前は市の中心から東に車で20分ほどの
ところにあったリーム空港がミュンヘンの空の玄関口だった。

1987年と91年の2回だけリーム空港を利用する機会があり、その時の
思い出話のようなものを二つばかり。

1987年は、ちょうど7月のこの時期でバイエルン国立歌劇場のオペラ
フェスティバルを観るための旅行だった。当時はまだ成田からの直行
便はなく、フランクフルト経由でミュンヘンに向かう必要があった。
我々もフランクフルトからルフトハンザの国内便に乗り込んだのだ。

さて、フランクフルトを離陸した時は上々の天気だったのが、ミュン
ヘン着陸の時には激しい雷雨になってしまい、我々の飛行機も雷雲の
中を着陸することになったのだが、窓の外真横で雷光を認めた時は、
さすがにビビってしまったではないか。

とはいえ無事に着陸し、さて降機という段取りになったが、何とこれ
がフィンガースポットではなく“沖付け”で、激しい雨の中タラップ
を駆け下りて連絡バスに乗り込んだのである。中には結構な年齢の老
婆などもいたりして、ずいぶんな運用をするものだと呆れ返ってしま
ったのである。傘を差し掛けてくれるような気配りすらなかった。

少しの余裕でもあれば、件の老婆を抱えて“小さな親切”などとも考
えたのはもちろん後知恵である。本当に“まじかよっ!”と毒づいた
豪雨のタラップだったのだ。
                            [続く]

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