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zoom RSS 環話§新国立劇場『リング』を思い出す[V]

<<   作成日時 : 2008/08/05 12:03   >>

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[承前]

ハーゲンとアルベリヒの取扱いに関して、バイロイト音楽祭で2000年
から5年間上演されたユルゲン・フリム演出の舞台の一場面が思い出
される。

指環を抱え込んだまま洞窟で惰眠を貪るファーフナーをジークフリー
トが倒す現場に、アルベリヒも立ち会っているのだが、アルベリヒは
一人の少年――パブリックスクールの制服らしきものを着ている――
を伴っている。彼こそ年若いハーゲンであるということは考えずとも
理解できることだった。こうやってアルベリヒはハーゲンに目撃させ
刷り込みを図るのだ。


……閑話休題……

という程度の演出であるならば、かなり受け容れ易いということは見
て取れるのだが、新国のハーゲンに関する暗示はいささかやり過ぎで
勇み足という部分がなきにしもあらずではないかと考えるのである。

確かにおもしろい解釈である……ではあるがそこまで解釈をする理由
がどこにあるのかという必然性までは汲み取ることができなかった。
ウォーナーが『ラインの黄金』で思いついたハーゲン=ミーメの子と
いう仮定を『神々の黄昏』で証明してみせたわけではなかったのだ。

個人的には様々な解釈を施して演出された舞台を観ることは嫌いでは
なかったのだが、2000年を過ぎたあたりから少々というか食傷気味に
なってもきてしまっている。やはりというか本筋はきちんと骨太に押
さえていってほしいというのが本音として浮上してきている。
                            [続く]

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